【英語】5つの音声変化とは
こんにちは、Richardです。
今回は英語における5つの音声変化について解説していきたいと思います。
既にご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、英語では文字通りに発音がされなことがあり、それを音声変化と言います。
例えば、私たちがI have a pen.を「アイ ハバ ペン」と発音したり、Let it go.を「レリゴー」と発音することもその1つです。
ただ、この音声変化が厄介者で、文字通りに発音されないせいで私たちのようなノンネイティブがそれらの音を聞くと何と言ったのかが分からなくなってしまいます。
なぜ音声変化が発生するのか
では、なぜ音声変化が発生するのでしょうか?
それは発音しやすくするためです。
英語を一単語一単語丁寧に発音すると、正直じれったいです。
なので単語同士をつなげたり、単語の一部の発音を脱落させたりすることで、なめらかに言いやすくしているわけです。
ただ、前述の通り音声変化は「発音しやすくなる」というメリットはありますが、聞き手側からするとリスニングのしづらさを産んでしまいます。
なので、英語学習者は必ずこの音声変化について学ぶ必要があるのです。
5つの音声変化
では、実際にどんな音声変化があるのか見ていきましょう。
こちらの書籍によると音声変化には代表的なものに以下の5つがあるとのことです。
- 連結
- 同化
- 脱落
- ら行化
- 弱形
それぞれ解説していきたいと思います。
連結
連結とは単語の最後の子音と、次の単語の最初の母音がつながることです。
例えば以下の音声を聞いてみてください。
こちらはPut it in your bag.と発音していますが、put it in yourで3つの連結が起きて「プティティンニョ」と発音されています。
連結は非常に厄介です。
なぜなら、5つの音声変化の中でも一番音の雰囲気を変えてしまうからです。
また、単語の組み合わせによって無数の発音パターンが存在するのも厄介です。
なので連結が発生した音に出会ったら、単語を覚えるのと同じようにその音をどんどん覚えていく必要があります。
ちなみに連結は下記の注意点がありますので、念のためおさえておきましょう。
- yは「半母音」と言われ、母音扱いとして子音と連結ができます。
- 音声変化の世界ではつづりではなく「発音」に基づいています。なので、haveのつづりは母音のeで終わっていますが、発音は子音のvで終わっているので、have aを「ハヴァ」と連結することができます。
同化
同化とは/t/, /d/, /s/, /z/の音が、次の単語の頭のyとつながって別の音に変わることを言います。
例えば以下の音声を聞いてみてください。
こちらはWould you likeと発音していますが、wouldの/d/とyouのyが同化を起こして /dʒ/「ヂュ」の音を作っています。
他にも下記のような組み合わせがありますので、あわせてチェックしておきましょう。
- /t/ + y → /tʃ/「チュ」(例:that you「ダッチュ」)
- /d/ + y → /dʒ/「ヂュ」(例:find you「ファインヂュ」)
- /s/ + y → /ʃ/「シュ」(例:miss you 「ミシュ」)
- /z/ + y → /ʒ/「ジュ」(例:「Where’s your「ウェージュア」)
脱落
脱落とは読んで字の如し、音を脱落させて発音しないことです。
特に/p/, /t/, /k/, /b/, /d/, /g/などのような破裂音は脱落されやすいです。
例えば下記の音声を聞いてみてください。
こちらはdepartmentと発音していますが、「ディパーッメンッ」という感じに単語の中のtが全て脱落しています。
ちなみに脱落した部分はその音が存在していた分だけのポーズ(日本語で言う小さい「っ」)を代わりに起きますので、ぜひその部分も感じとってみましょう。
ら行化
ら行化とは/t/や/d/の音が日本語の「ら行」のような音になることを言います。
英語ではFlap Tとも言われています。
アメリカ発音に多い傾向があります。
例えば下記の英文を聞いてみてください。
こちらはwaterと発音していますが、まるでwalerのようにtがら行の音に変わっています。
ちなみにイギリス発音だと以下の音声のようにら行化は起きません。
弱形
弱形とは前置詞などのあまり強い意味を持たない単語が弱く発音されることです。
英語ではweak formとも言われています。
例えば下記の英文を聞いてみてください。
こちらはThis is our company.と発音していますが、このourが弱形で発音されています。
詳しく説明すると、ourの弱形は「アー」と発音されるので、上記の音声ではour companyを「アー カンパニー」と発音しています。
ちなみに私たち日本人が学校で学ぶ発音は全て強形(strong form)と言われるものです。
なので、今回のようにourを弱形で発音されると冠詞のaと聞き間違えてしまうことがあります。
ただ、弱形の発音は知識として覚えてしまえばすぐに対策ができます。
特に音が大きく変化する2つ弱形パターンを以下に載せておきますので、発音と一緒に覚えてみましょう。
will弱形「ゥオ」;When will the players be here?
have弱形「ァヴ」;It would have been better.
まとめ
ここまでいかがだったでしょうか?
英語では音を変えて言いやすい発音に変えていることが理解できましたね。
もっと音声変化について学びたいという方は以下の書籍がおすすめです。
そして、ここまで読んだ方はぜひこちらの記事も読んで、効率よくリスニング力を高める方法を試してみてくださいね。
独学で闇雲に学習するより何倍も早くリスニング力を上げることができるはずです。
では、皆様の学習を応援しております!
また次の記事でお会いしましょう😁